弱視スクリーニング検査

による弱視スクリーニング検査を始めました。

小さな子どもは自分がよく見えていないことを自ら説明することはできません。
ある程度大きくなっても、生まれてからずっと見えていなければ自分が見えていない状態なのかわからないからです。成長の過程でスクリーニング検査することが大切なのです。
現在、子どもの弱視の方は2~3%の確率、50人に1人います。
4歳以下に治療が開始できれば95%の弱視は改善します。

この検査で、近視・遠視・乱視・不同視・斜視・瞳孔不同の6つの弱視の危険因子を検知できます。
※あくまでスクリーニング検査です。眼科医の目の精密検査に取って代わるものではありません。

生後6か月から成人まで検査可能です

検査料

500円

  • 保険適応外検査となります。
  • 弱視の疑いがある方は
    保険適応となる場合があります。

健診とご一緒に検査してみてはいかがでしょうか?


乳児健診
2,500円

検査料
500円

3,000円

こんなこと、ありませんか??

  • テレビを近くで見ている
  • 離れてると見えにくそう
  • ものを見るとき、顔をしかめたり、目を細める
  • ものを見るとき、顔を傾ける
  • 顔を回して横目でものをみる
  • 明るい戸外で片目をつぶる
  • 一人で階段を上がるときは手を使う
  • クレヨンなどで丸(円)を書かない
  • 上目遣いでみる

【三歳児健診 目に関する検査項目(一部抜粋)】

検査に興味を持っていただいた方や、目について少しでも気になることがあれば、ご相談ください。家庭では症状を見のがしがちです、保育園・幼稚園の先生や周囲の方も注意してみてあげてください。

弱視とは

視力は生後、未熟な状態ですがものを見ることで発達していきます。
しかし、何らかの原因で視力の発達が障害されてしまう場合があります。この視力の未発達状態を弱視といいます。

検査は、弱視となりうるその原因をスクリーニング検査します。

スクリーニング検査で検知できる6つの弱視の原因

近視
遠くがはっきり見えず、近くはよく見えます。
遠視
ごく軽度のものでは目のピント調節により遠くも近くも見えますが、ある程度以上のものは遠くもはっきり見えません。
乱視
対象物を見たときに、ピントが合わない状態のこと。ある程度以上の乱視があると遠近ともに視力低下をきたします。
不同視
近視や遠視により左右の目の見え方に差があることです。
斜視
両眼の視線が同一対象物に向かっていない状態です。両眼視力機能や視力の発達を障害することがあります。
瞳孔不同
左右で瞳孔の大きさが違う状態のことです。

早期発見の重要性

弱視の場合、生後から物が見えていないか、ピンぼけの状態で過ごしています。

3歳未満に発見され治療を継続することができれば、学校生活に問題ない状態になることが期待できます。

しかし、4歳以上の発見・治療開始になると、小~高校まで治療が継続され、お子様に負担になり、治療を中断してしまう場合があります。

10歳前後~大人での弱視発見の場合は、治療に有効な反応が得られず手遅れとなってしまいます。また、弱視により「はっきりと見えていない」ことで正しく目からの情報が入らずお子様の知的成長や学習の妨げ(黒板が見えない・指示された場所を注視できない・集中できない)になる可能性もあります。

検査内容

検査機械
Welchallyn スポット™ビジョンスクリーナー
検査時間
2秒間(機械を注視してもらう時間)
検査方法

室内を暗くし、機械を見て頂きます。保護者の方と椅子に座ってもらい、見て頂きたい機械の場所がキラキラと光り興味を引きながら測定できます。

検査自体に痛みや苦痛はありません。

弱視スクリーニング検査イメージ

この検査機械は

  • 屈折検査・・・近視・遠視・乱視・不同視(近視・遠視の左右差)
  • 斜視の検査・・・内外斜視・上下斜視
  • 瞳孔径の測定・・・瞳孔不同
  • その他眼疾患の可能性・・・先天性白内障・網膜剥離・網膜芽細胞腫

を検査することができます。

この機械で以下の項目は検査できません。

  • 視力検査
  • 間欠性斜視の検査・・・常に斜視はないが、ぼーっとした時や疲れているときなど一時的に起きる斜視
  • 眼底検査
  • 目の曲率半径

検査結果

このような検査結果用紙でお渡しいたします。

弱視スクリーニング検査結果サンプル

あくまで、簡易のスクリーニング検査機械ですので誤差はあります。
検査以降も弱視の危険因子が出現すると変化する可能性があります。
しっかり様子を見ていきましょう!

  • 1年後に再度、検査する。
  • 家庭でお子様の日常の物の見方を見ておく。
  • 一度、眼科に行ってみる

が有効です。

弱視の可能性がある場合はで表示されます

弱視スクリーニング検査結果解説サンプル
表: スポットビジョンスクリーナー 測定結果の見方と正常基準値について

※この基準値は日本で推奨する基準値ではありませんが、目安にしてください。

治療

検査結果より、「目の精密検査が推奨されます」や「測定不能」などのメッセージが表示された場合、眼科受診をお勧めします。当院での治療はありません。
※この検査はあくまでスクリーニング検査であり、診断するものではありません。

提携病院(眼科)

田中眼科医院
住所 広島市南区翠1丁目 3-15
電話 082-255-6622
藤堂眼科
住所 広島県広島市中区銀山町 1-6
電話 082-241-4594

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